螺旋運命―SPIRAL DESTINY―

livedoor blogから引っ越して参りました。旧館から来た方も初めましての方も宜しくお願いします。

ベコレタ二次創作注意

ベーコンレタス+二次創作話です。苦手な人は回れ右!






咎狗は発売されてからもう6年経ってる熟成されてるコンテンツなので、色々萌補充要素があるわけですが、それでも「源アキ」供給量少なすぎるだろぉぉぉぉっと。
私も発売当初からこのゲームの存在を知ってたわけですが、正直、源泉が攻略対象だと知ったのはアニメ化してからでした。それぐらい話題に上がらなかったキャラなのです(苦笑)

確かにマニア向けのキャラだとは思いますが。40代前半のおっさんだからね。
でも、この源泉(もとみ)ルートのアキラがすっごく可愛いわけです。他のルートではちょっと大人なイメージのアキラが子供っぽいっというか。年上相手だからついつい子供っぽくなっちゃうのが最大の萌えポインツなわけです。

そんな源アキ萌えに浸りたいっと思い、私もちょっとSSを書いてみた。
・・・おかしいな、ハッピーエンドラブラブうふふな話を書こうとしてたのに、気が付いたら「死にネタ+シリアス」になってました・・・何故だ(苦笑)
ただ、この話は、源泉ルートをクリアした時、真っ先に浮かんだネタでした。

ということで、まだ書きかけなんですが、試しにうpしてみようと思います。
本当は「ゴミ箱」が相応しいんでしょうが、新しく部屋を増設してる時間がないのと、載せる一発目から死にネタってそりゃないだろう・・・ってことで。
もう少しハッピーなお話が溜まったら部屋を増設したいな。


HEYそこの君!源アキにハマっちゃいなYO!
源泉色に染まれぇぇぇぇぇぇぇ。






この話を読む基本知識として、
源泉はヘビースモーカー。昔は国のある研究機関の研究員でした。
奥さんと息子がいましたが、二人とも第三次大戦の時に亡くなってます。
源泉さんの現在の仕事はフリージャナリスト。アキラはそのアシスタントをしています。
プロポーズの言葉は「お前を墓まで連れて行く」です。


以上のことを頭に入れれば大体内容は掴めるかと思います。
エロは皆無です。ただしBLな話であることには変わりないので、免疫のない方は閲覧回避をお勧めします。







『君のことを想うから』



それは俺達がトシマを脱出して7年が経った頃だった―――




「残念ですが、源泉さん、あなたは肺がんを患っています……」


はいがん?
俺は一瞬、目の前に座る白衣を着たおっさんが言っている意味を理解できなかった。
どうしたらいいのか分からなくて、左隣に座る源泉のおっさんの顔を窺う。
そこには驚いた表情は無く、何か悟った様な顔をしていた。


+++


「まさか肺がんだとはねぇ……まぁ想像してなかったわけじゃないけどな」
「……」
「おいアキラ?どうしたボーとして」
「煙草……」

「煙草って肺に悪いんだろ?アンタはいつも吸ってて……俺は止めなかった……」
「バーカ、何気にしてんだ。煙草がなかったらオイチャンはとっくに死んじまってるよ」
「でも!」



「それにしても俺が癌ねぇ……世の中皮肉なもんだな」
「……?」
「お前さんには前に話したよな。俺がRabbitっつー製薬会社にいたこと」
「……ENEDに入る前の?」
「そうだ。知ってるか、昔はな、癌っていうと不治の病だーなんて言われてたんだ」
「うん……」
「だけどな、オイチャンが勤めだしたばかりの頃。そりゃ下っ端の研究員だったけどな、俺達の研究チームが開発したんだ、癌の特効薬をな」

「そりゃもう画期的な大発明ってなってな、いつしか癌は治せる病気になってたんだよ。だが、3次大戦で薬も貴重物資になって、一般市民には下りてこなくなっちまった。それが今の俺のなれの果てだ。まったく、ざまーないな」

「特効薬があるんだろ?存在するんだろ!?なら手に入れればいいじゃないか!」
「馬鹿言いなさんな。あの手の薬は立派なビジネス商品になってんだ。どう頑張っても俺達では手に入れられない」
「……けど!」
「落ち着けアキラ。焦っても仕方がない。それにな、さっきは不治の病って言ったけど、ちゃんと治療すれば治る可能性はゼロじゃない。ちょっと体力勝負にはなるがオイチャンはそう簡単に負けるつもりはないさ。だからアキラが気にする事じゃない」
「おっさん……」

コンコンと音が鳴る。
ガチャと音がし、白衣の女が出てきた。そして少し気まずそうに口を開く。
「すみません、そろそろ面会の時間は……」

「ほれ、面会時間は終わりだとさ」
「……」
「アキラ」
「離れたくない……」
「こら、看護師さんが困ってるだろ。帰れ」
「……」
「アキラ」
「……分かった」
「よしよし聞き分けの言い子はオイチャン好きだぞ。そうだアキラ。明日は着替えを持ってきてくれ」
「うん」
「しばらくオイチャンは料理つくってやれないけど、ソリドで済ますのは止めろよ?ちゃんと腹にたまるもん食え」

俺は無言で病室を後にした。


「息子さんですか?」
「息子……はは、そう見えますか。大切な家族です」



+++

治療すれば治る。そう言ってはいたが、源泉のおっさんは日に日に弱っていった。
今日もおっさんの世話をするために病室を訪れていた。
俺はおっさんの出版社の仲間からもらった花を花瓶に生けていた。


「アキラ、大切な話がある、聞いてくれるか?」


背後から聞こえた声はいつもの飄々とした声音ではなく、とても真剣な声だったから俺は思わず身構えてしまう。そしてゆっくりとおっさんの方へ体を向ける。
ゴクリと喉が動いた。


「オイチャンが死んだら、葬儀は簡単なもんで済ましてくれていいからな」
「死ぬなんて冗談でも言うな!」
「冗談なんかで言うか。これは俺の遺言だ、アキラ」
「ゆ……」
「そしてな。お前は俺に囚われることなく自由に生きろ」
「自由……?」
「酷な話だが、今のお前さんのアシスタントの仕事では食っていけない。まずは仕事探しからだな。これは俺が生きてる間、しっかり面倒見る。そしていろんな人と触れ合って、嫁さんでも捕まえて、子供でもつくれ」
「……!!」

「何……言ってるんだよ……アンタ、俺に言ったよな」
「……」
「墓まで連れて行くって……アレは嘘だったのかよ!?」
「……」
「なんとか言えよ、おっさん!」
「……気が変わったんだよ」
「っ!」

その言葉に、長年、心に浮かんではひた隠しにしていた言葉がつい口から溢れだす。

「そう、だよな……俺なんかいたら、奥さんや息子に会わせる顔、ないもんな……」
「………っく!アキラ!」
「分かってた。アンタが今まで俺にしてくれたこと、あれは嘘なんかじゃないって思う。でも、アンタには本当の家族がいるんだ。ずっと分かってた。分かってたのに見ないふりをしてた。俺は……」

クソ、視界がぼやける。
涙なんか、流れるわけがないのに……!
もういい、今日はさっさと帰ろう。


「そろそろ洗濯物も溜まってるな。持って帰る。それで明日着替え持ってくるよ。アンタの世話ができるのは俺だけだから。じゃあな」
「アキラ!」

名前を呼ばれているのには気づいていたけど、俺は振り向くことなく病室を出た。
そして部屋の前のネームプレートを少し眺め、居た堪れない気持ちになって廊下を走った。


+++



『墓まで連れて行くって』

「……ああそうさ。お前を連れていくつもりだった。それは嘘なんかじゃない。……でもな、まさかこんなに早く終わりが来るなんて思ってなかったんだよ!!」
「おっさん……」
「もっとお前に色んな世界を見せてやりたかった。幸せってものを噛みしめてほしかった。ずっと俺の傍にいてほしかった」

「……でもな、お前はまだ若いんだよ。これから色んな可能性が秘められているんだよ。それを、こんなすぐ死んじまうようなおっさんの言葉に縛られてその可能性を捨てて行くお前なんか見たくないんだよ!!」
「俺は……!」
「頼む、俺に縛られるな、お前は自分の幸せの為に生きろ」
「俺は!勝手に俺の幸せを決めつけられたくない!!」
「アキラ……」
「俺は、ずっと生きるって意味が分からなかった。だけどケイスケを失って初めて生きる意味を知った。そしておっさん、アンタと出会って初めて生きてることは楽しいことなんだって分かったんだ。辛いことがあっても一緒にいれば楽しい気持ちになれるって。俺が俺でいられるのはおっさんのお陰なんだ!」

「だから嬉しかった、俺を一緒に墓まで連れて行くって言われた時。だから例えアンタが拒絶しようとも俺は絶対アンタと一緒の墓に入る!」
「馬鹿野郎……絶対に後悔するぞ、お前……」
「後悔なんかしない。アンタと過ごした日々が何よりも幸せだった。これ以上何を望めって言うんだよ!?」
「………アキラ……」

源泉が零す涙……
俺は初めて見た

「いいんだな?お前を絶対に手放さないぞ俺は。覚悟はいいな?」
「覚悟も何も、最初からそのつもりでアンタに付いてきたんだ。アンタこそ、本当に俺が一緒でもいんだな……?」
「女房もガキもお前なら歓迎してくれるさ。なにせ俺の恋人は大人に見えて子供っぽくてつい世話を焼きたくなっちまうような奴だからな」
「もう子供じゃない」
「いーや子供だ」

俺達はお互いの顔を見つめ、思わず笑ってしまった。




「いいか、アキラ、長生きしろよ……?」
「っ……」
「早まっても俺の後を追うだとか、挫折して行き詰ったからとか、そんな理由でこっちに来るんじゃないぞ。お前は生きて生きて、生きる喜びを味わってこい。……ケイスケやプルミエの為にも、な。そしてそれでもまだ俺のことを想ってくれるのなら遠慮はいらない、一緒の墓に入れてやる」
「待っててくれる?」
「ああ、何十年でも何百年でもな」
「何百年ってそんなに生きられるわけないだろ」
「ははは、そうだな。オイチャンはアキラが来てくれるのをずっと待ってるよ」
「おっさん!」
俺は気がつけばおっさんの首に抱きついていた。

「よしよし、いい子だアキラ」
おっさんは俺の髪を撫でる。俺とは比べ物にならないくらい大きな手。久々に感じる感覚で急に恥ずかしくなってきた。
「だから、俺は子供じゃない!」
「この姿を見て誰が子供じゃないって思う?」
「それは……!」
恥ずかしくて悔しくて、パっと腕を放し、おっさんから距離をとろうとした。しかしその隙を突いて、腰におっさんの腕ががっちり押さえられていた。
「顔が真っ赤だぞ?アキラ」
「う、うるさい!おっさんはいつもズルい!」
「ほぉ、どこがズルいのかな?詳しく教えてもらいたいねぇ」
「ば!離せ!」

こーゆー時、抵抗しても無駄だ。
俺は暴れるのを諦め、おっさんの胸に寄りかかった。


「おっさん……今日が何の日か覚えているか?」
「今日……?」
「俺達の『記念日』だ」
「……そうか、もう8年になるのか……」

トシマを脱出して8年が経った。辛い記憶もあるけど、俺達の8年間は幸せすぎるほど充実していた。

「源泉!一回しか言わないからよく聞けよ!……好きだ」
「ははは、そう来たか。照れちゃって可愛いねぇ、俺の恋人は。……愛してるよ、アキラ」








お粗末さまでした。
この後、実はハッピーエンドにもなる話(ギャグ)を考えてるんですが、今回は一応シリアスなまま終わらせておこうかなと(苦笑)

今回、話を書いてて一番言わせたかったセリフはアキラの「そう、だよな……俺なんかいたら、奥さんや息子に会わせる顔、ないもんな……」です。なんかケイスケみたいにメンタル弱ってるけど!絶対一度は不安になることじゃないかなっと思って言わせてみました。

あとは最後の最後でアキラに「源泉」と呼ばせてみました(笑)やっぱ名前呼びは萌えるよね!



ああ、源アキ好きさん増えないかな・・・こんな暗い話じゃ無理か・・・orz
次はきゃっきゃうふふな話を書きたいです。
感想などあれば欲しいです。もっと甘いシーン付け足そうか、それとももっとシリアス路線で行こうか悩んでるので(苦笑)


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